9/19(祝)「降りてゆく生き方+奇跡のリンゴ」上演

9月 14, 2011 by  
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9月19日(祝)名古屋市公会堂にて、『奇跡のリンゴ』生みの親木村秋則さんの講演+映画「降りてゆく生き方」のスペシャルイベントが開催されます。

「これから私たちが何を選択し、どう生きていったらいいのか?」ひとりひとりの中に希望の灯火が見つかることでしょう。

午前の部10時〜、午後の部16時〜の開催です。
主催「リンゴの生き方」実行委員会 080-5339-9900
詳しくは、http://www.nippon-p.org/ringo-nagoya.htmlをどうぞ!


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「降りてゆく生き方」のメッセージより・・・(抜粋)

私たち日本人は、第二次大戦後、物質的・経済的な豊かさこそが幸福への道と信じ、戦後の何も無い焼け野原から、国民一体となって必死に努力してきた。
そして日本は、世界でも有数の豊かで便利な国となった。
正に私たちは、かつての夢を実現したのである。
ところが、いま日本では、数々の問題が発生している。格差社会。勝ち組・負け組。少子高齢化。地域間格差。年金問題。多発する少年犯罪・凶悪犯罪。偽装問題。食品問題。年間3万人を超える自殺者。派遣切り・・・現代の日本を生きる私たちの不安は、もはや数限りない。
私たちは「豊かになる!」という夢を実現した。それは想像以上の形で実現したと言ってよい。しかし、現実には、幸福になるどころか、未来への夢と希望を喪失している日本人であふれかえっているのである。

このように、どこもかしこも問題だらけの現代社会において、多くの日本人が不安で、孤独で、希望を喪失していることは、むしろ当然なことかもしれない。
しかし、我々は、たとえこのような絶望的状況であっても、未来に向けて、希望を見出したい。或いは、我々自身が、希望の灯を点したい。
では、一体、どうやったら、「絶望社会」日本に希望の灯を点すことができるのだろうか?
(中略)

2020年には、食糧不足と水不足が大きな問題になると言われているのである。
食糧と水は、人間が生きて行く基礎をなす。これがなくては、生きていけないのである。
2020年には、「生き甲斐が欲しい」「充実感が欲しい」などと悠長なことは言っていられなくなるだろう。
その後、食糧不足と水不足の問題はさらに進み、カネがあっても食糧や水が買えないという事態が発生する。 もしそうなってしまうならば、「カネで何でも買える」というマネーに対する共同幻想が崩壊し、貨幣制度が崩壊し、ついには資本主義が崩壊する可能性が高いのである。

国民国家の上位にあった「グローバルマネー」という構成要素が、音を立てて消えていくのである。
そのとき人々は、マネーというものは実態がなく、共同幻想に過ぎなかったことに気づくであろう。
そして、そのときやってくるのは、「人間圏の消滅」という人間の生存に直結する危機なのである。
そうやって、2050年ころには地球環境は最大の危機を迎え、宇宙学者や環境学者たちによれば、遅くとも今世紀中には人間圏は消滅するとされているのである。このように、地球システム的に日本人が置かれている立場をみると、将来に対して不安をもち、希望がないのはむしろ自然なことといえるのである。

では、もう未来には希望はないのだろうか?。

豊かさを目指して国民一体となって「昇っていく」時代においては、たくさん得ることがしあわせのように思えた。 しかし、いま我々は、経済成長がピークを迎え、下り坂の時代を生きているのだ。

私たち日本人にとっては、右肩上がりに駆け上っていく時代は終わった。もう経済成長は望むことはできないのだ。
この現実をしっかりととらえて、自然や環境に即応していくという新しい「生き方」「考え方」をもたねばらなないという事実をしっかり認識することが大切なのだ。

これからの出発点は、「お金」ではなく、「人間」「自然」そして「いのち」でなくてはならない。
それこそが、我々現代人が縄文人に学ぶべき最大のものであろう。

これからの時代、深刻な世界恐慌となり、景気の回復も見込めないであろう。
だからといって、落ち込む必要があるだろうか。
しかし、マネーという共同幻想から離脱し、人間として自立した生き方を歩み始めれば、怖いものなどない。
お金を「目的」ではなく、「手段」としてわが手に取り戻せばいいだけなのだ。

人間とその欲望がつくりだしてきた「マネー万能」の共同幻想と、マネーが極大化したグローバリズムの正体を見極めて、そこから脱し、私たちが生きてゆく上で本当に大事なものが何かに気付き、そして、昇ってゆく時代の終焉を迎えた現代日本人が、下っていく時代のための新しい生き方を発見してゆく。

この映画を見終わった後に、あなたの中で希望の灯がともったとしたら、私たちにとってそれ以上のしあわせはありません。


もう一度、地球の外に出てみる。そこには、青く輝くいのちの星が見える。
あれが私たちのふるさとだ。私たちはそこでしか生きていけない。
全てのいのちはつながっている。そのことをあなたも実感するだろう。
絶望なんかする必要はない。希望はあなたの中にあるのだから。

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