栗木 史多さん講演会in岐阜12月18日(日)
エベレスト登頂に単独無酸素でチャレンジ中の栗木 史多(くりき のぶかず)さんの講演会が12月18日(日)午後2時から岐阜市(長良川国際会議場)で開かれます。参加費は、前売り2000円です。お申し込み/お問合せは、090-7914-7288(大坪さん)まで
「国境も限界も自分が作った錯覚である」これは僕が山を登ってきて得たこと。
登山を初めて3年目の僕は、一人で北米最高峰のマッキンリー(6194m)に向かった。
まだ登山の経験が浅く、パスポートの取り方も知らない僕が2004年たった一人で日本を飛び出した。
初めて経験する巨大な雪山。クレバスに落ち掛け、日本の山では経験できない高山病。
出発直前まで山の先輩から「無理だ」「できない」という言葉をもらっていた。
だがマッキンリーの頂上に一人たった時に、自分の心の中にあった「もう無理」「できない」という心の壁が取れ、
それは自分自身が作った錯覚であるということに気が付いた。
多くの人がこの錯覚の中で生きている。エベレストの冒険の共有は、僕だけが登る山ではない。
見ている人が自分の中のエベレスト(目標や夢)を感じ、共に登って行くこと。
一歩ずつ、共に山を登って行きたい。
山を感じ、自分を越えてみたい。
不安も恐怖も自然の一部であり、そして、それは自分が作り出したもの。
だからこそ、自然を越えるのではなく、自分を越えてみたい。
そのためにはできることへの挑戦ではなく、できないことへの挑戦をする、それが僕の冒険である。
2001年 | 大学山岳部に入部し、登山を始める。 |
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2004年 | 北米最高のマッキンリー(6194m)を単独登頂し、以後6大陸の最高峰を登る。 |
2007年 | チョ・オユー(8201m) 単独・無酸素登頂。7500m地点からのスキー滑降を行う。 また第二日本テレビによるチョ•オユーからの動画配信を行う。 |
2008年 | マナスル(8163m) 単独・無酸素登頂と、山頂直下からのスキー滑降に成功。 自主企画による動画配信「冒険の共有」をスタートさせる。 |
2009年 | ダウラギリ(8163m) 単独・無酸素登頂。6500m地点からの生中継を成功させる。6000m地点にてスキー滑降。 |
2009年 秋 | エベレスト(8848m) 中国側からの単独・無酸素登頂を目指すが、途中で生中継ができなくなる。 政治的な事情で、登山期間を短縮せざるおえなくなる。そして、7950m地点で時間切れとなり下山。 |
2010年 春 | アンナプルナ(8091m)に単独・無酸素で挑戦するが、新しい中継機材CCR(Cold China Red – 赤い冷やし中華)が機材トラブルで、中継に失敗。アタック途中で凍傷になり、頂上まで残り400mの地点で下山。 |
2010年 秋 | エベレスト(8848m) ネパール側に向かう途中、異常気象のためルクラに向かう飛行機が墜落。大切な仲間を失う。 7000m地点からの中継に成功するが、異常気象が続き、高所順応ができず7750m地点で下山。 |
2011年 春 | シシャパンマ南西壁に単独・無酸素で挑戦。標高差2000m近くの氷壁(Corredor Girone couloir)を登り、稜線に出たが、体調不良で7600m地点で下山。その後、別のルートから挑戦するが再度下山となった。 |
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